『花子とアン』っていうNHKの連続テレビ小説、観たことある?
『花子とアン』は、モンゴメリ著、村岡花子訳の小説『赤毛のアン』をもとにした
エピソードが仕込まれていて、それをみつけるのも面白いドラマなの
主人公のはなの苗字の「安東」は、「東のアン」という意味合いがあるし、
はなが自分の名前にこだわっていて、はなが子どもの頃から周囲に「花子」と呼んでほしいと
要求しているけれど、これは赤毛のアンがマリラに向かって「アンと呼ぶのなら『Ann』ではなく
『e』がついた『Anne』と呼んでほしい」というエピソードから採られているの
主人公の安東はなは、貧しい小作農家の生まれだけれど、
はなの父は尋常小学校で習い始めた読み書きを見て、はなの聡明さに気づき、行商人である父の機転で
はなは東京のミッションスクール・修和女学校に給費生として編入されます
はなのように貧しい家の子女に対して授業料が免除される「給費生」制度は
試験で一度でも落第点を取れば即刻退学を言い渡されるなど、普通に授業料を納めている生徒は
成績が悪くても留年で済むのと比べて条件が厳しく、実際に給費生として編入されるのはとても少ないそう
はなが編入する修和女学校の設定は、
実際に村岡花子が明治時代に学んだ東洋英和女学校を基にしていて、
給費生は成績が悪ければすぐ落第となり、いつでも学校から追放される運命が待っています
しかし、初めての英語の課題で不正を犯し、外国人教師の心を痛めてしまったはなは
校長の助言を受けて、懸命に英語の勉強をし始め、はな自身がたどたどしく話した英語が
外国人教師との和解へとつながったの
その喜びが英語の勉強への励みとなって、
はなは通訳や翻訳をするほどの実力を身に付けながら成長していくことになります
はなが自分の名前を「花子」と名乗って、自作の童話『みみずの女王』を投稿するけれど、
なぜ、そんなに自分の名前にこだわるのかしら・・
はなのお得意な想像の翼を広げれば、はなはいつでも花子になれるのに・・・