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大阪大正区にある無料の渡し船に乗ってみよう!

大阪は水の都と言われています。
かつての大阪は今よりもっともっとたくさんの水辺が
運河という形で縦横に張り巡らされていたのです。

まさに大阪は「水の都」たる都市構造となっていたことは、
歴史的な知識として大阪を知る多くの人々の頭の中にあったのです。

しかし、それらの多くは埋め立てられたり幹線道路等に変貌したりして、
視覚的に往時の様子を確認することはもはや困難になってきています。

河川水運が都市内流通の主役であった時代、
運河の両側を人々が行き来するために渡船が運行されていました。
戦前の最盛期には30を越える渡船場が大阪市内にあったとされています。

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ところが、今でも大阪に水の都として生きた時代の姿を
今にとどめている所があるのです。
そこは大阪市大正区界隈。

なんと、大阪市内で運行される「公営渡船」8航路のうち、
7つが大正区と関係しています。

現在運行される公営の渡船は、下記の8つ。

天保山渡(港区築港三丁目~ 此花区桜島三丁目)
甚兵衛渡(大正区泉尾七丁目~港区福崎一丁目)
千歳渡(大正区北恩加島二丁目~大正区鶴町四丁目)
落合上渡(大正区千島一丁目~西成区北津守三丁目)
落合下渡(大正区平尾一丁目~西成区津守二丁目)
千本松渡(大正区南恩加島一丁目~西成区南津守二丁目)
木津川渡(大正区船町二丁目~住之江区平林北一丁目)
船町渡(大正区鶴町一丁目~大正区船町一丁目)

これらの渡し船は歩行者及び自転車専用で、
日常的な交通手段の確保を目的とし、無償で利用できます。

いずれも付近に橋が無かったり、
また架橋されていても橋の高さが高く歩行者等が利用するには困難であったりなどの理由で、
今日まで運行が継続されています。
大阪大正区にある無料の渡し船に乗ってみよう!1

渡し船に乗る

JR大正駅から市バス94系統に乗り込み、『千島公園前』で下車。
東へ約300mのところにありました。

落合上渡船場(おちあいかみとせんじょう)

~ここは木津川水門が真近に見れる渡船として知られています~

利用時間
平日・土…6時15分~21時25分
日・祝日…6時30分~21時

※元日は休航、荒天時は運航中止
利用料は無料です。

この付近の木津川には架橋が少なく、
また橋爪にループを擁する高さによって歩行者が利用するには不便な橋もあります。

大阪市章である「澪標(みおつくし)」を側面に記した定員46名の渡し船は、
100メートルほどの木津川の水面を弧を描くように進み、
対岸の西成区側の発着所に到着しました。
落合上渡で木津川を越えた私は、
木津川に沿って下流にある「落合下渡」の乗船場を目指しました。

現在の津守地域は、西成高校付近まで住宅地域としての色彩を帯びているのに、
浄水場や下水処理場がある一帯では、生コンクリート工場などの
原材料を製造する工場群が木津川に沿って続く人気の無いエリアとなっていて、
穏やかな町並みを見せていた大正区側とは対照的な景観です。

工場群や倉庫群の間に隠れるように、落合下渡の渡船場がありました。
簡易な待合所には人影は無くて、乗船口に自転車1台と歩きの方がお1人いらっしゃって、
今まさに大正区側から到着しようとする渡し船を待っていました。

大阪大正区にある無料の渡し船に乗ってみよう!3大阪大正区にある無料の渡し船に乗ってみよう!2

 

 

 

 

落合下渡船場(おちあいしもとせんじょう)

~ユリカモメと一緒に木津川を渡る~

もよりのバス停: 市バス94系統『小林公園前』下車、東へ約150m
利用時間:
平日・土…6時30分~19時25分
日・祝日…6時45分~19時

※元日は休航、荒天時は運航中止
利用料は無料です。

渡し船は波静かな木津川を再び越えて、大正区平尾地区へと到達しました。
ユリカモメが鳴いています。
製造業関連の工場が立ち並ぶ一帯を過ぎますと、穏やかな住宅地域です。
比較的古い佇まいの戸建て住宅地域の中に一部高層住宅が混じるエリアでした。

大阪大正区の渡し船に乗ってみよう無料です4
大正区役所や公共施設が集まる一角の東側、
千島公園の真ん中に小高い丘があります。
その名も「昭和山」。

昭和山は、地下鉄工事のとき掘り出された土砂(ダンプカー57万台分)を、
貯木池の跡に盛り上げてつくられた山です。
標高35mの人工丘陵は昭和45年 11月「昭和山」と命名され、
ここには大小5つの「港の見える丘」を中心に、
園路に沿ってソテツなどの亜熱帯植物をはじめ各種の木が植えられています。

特にツツジは約5万本あり、ゴールデンウィークの頃は一大名所となっています。
また、目前には巨大な港大橋が眺められ、そのほか運動広場、体育館も備え、
公園としての施設が充実しています。

頂上までは遊歩道が整備されていて、緑豊かな昭和山は散歩に訪れる人も多く、
憩いの場として利用され、ここが今回の休憩場所となりました。

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かつての大阪は今よりももっともっとたくさんの水辺が
運河という形で縦横に張り巡らされていました。

そして、渡し船を利用して産業が発達していったのです。
しかし、運河の多くは埋め立てられたり幹線道路等に変貌したりしてしまいました。

橋は架かっていますが、河川や運河は船の航路となっているため、
橋はすごく高い場所にあります。

車での移動でしたら問題ありませんが、
徒歩や自転車の場合、勾配のきつい坂を登ったり、遠回りをしたりしなければいけません。

運河を横断する橋が架けられても
橋の高さが高く歩行者等が利用するにはとても困難でした。
それで、今日まで運行が継続され、区民の足として渡し船が利用されているのです。
運河を横断する渡し船がどうしても必要なんですね。

大阪大正区にある無料の渡し船に乗ってみよう!1-1
大阪市内の公営渡し船は現在ベイエリアを中心に8箇所。
その内の7箇所が大正区にあり、残る1箇所は天保山渡船=港区にあります。

大阪の渡し船は現在も区民の生活に欠かせない交通手段のひとつとして親しまれ、
歩行者及び自転車専用として、無償で提供されています。

大正区を中心としたこれら渡船の風景は、
水の都・大阪の風物詩としての風情を漂わせながら、
そうした地域の中で生活する人々の日常的な足となり、
渡し船は今日も運行が続けられているのを目の当たりにしました。

私たちは支えあって生きていると実感した渡し船でした。
おかげさまで、とてもありがたくて心が温かくなったのを今でも覚えています。

※渡船は基本的に道路と同じ扱いとなるため、誰でも無料で利用することができます。
※自動車の利用が多くなった現在も生活の足になり動く橋として利用するかたわら
近代都市の風物詩となっています。

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